おもちゃ選びは簡単そうで難しいですよね。
こどもの発達のために、きちんといいものを与えなくちゃいけない、と思うけれど「きちんといいもの」って言っても漠然としていて、結局どうしたらいいのか戸惑ってしまうかもしれません。1歳くらいになると、こどもによって、できることや興味の示し方にも差が出てくるので、余計に選びにくく感じます。
今回は、1歳くらいのこども向けに、おもちゃ選びのポイントをご紹介します。
まずは、1歳のこどもの心と体を知るところから、始めましょう。
1歳のこどもにとってのおもちゃって?
1歳を過ぎると、こどもたちの行動範囲はぐっと広がります。自分で動き回ることができるようになり、「何かな?」「おもしろそうだな?」「さわってみたいな」と感じたものがあれば、自分から向かっていけるようになります。
自分の周りのもの何にでも興味を持ち、それを自分で触ったり動かしたり試したりしてみる・・・まさに好奇心のかたまり!引出しをあけて中のものを全部出してしまったり、電気のスイッチをパチパチして遊んだり、そんなイタズラが沢山起こるのも、こどもにとって悪気はなく、ただただ好奇心に素直に行動しているだけなんです。
そんな風に、こどもたちが、身体を動かすことや、考えようとすること、楽しいなぁと思えることの可能性を伸ばすきっかけになるのが、1歳のころのおもちゃです。
この頃のこどもたちにとっては、興味を持ったものにまず触れて、どんなものだろうかと確かめてみることが楽しいんです。だから、大人の眼からみると遊んでいるようには思えない日常の行動が、こどもにとっては、知らないモノと出会うわくわく体験なのでしょう。
とはいえ、そんな楽しみ方は、大人自身はすっかり忘れていますよね。だから、この頃のおもちゃ選びを難しいと感じる人が多いようです。それは、対象年齢に合うおもちゃを選んでいるのに、「ちゃんと」遊んでいないから、というのが理由のようです。
つみきを買ったのに、積もうとしない。型を合わせるパズルがちっともできない。ままごとセットの鍋しか使わない・・・などなど。
でも、心配しなくて大丈夫です。
新しいものとの出会いを楽しむこどもたちの遊び方は、大人が思う遊び方とは違うことが多いんです。
例えば、大人は、つみきは積んで形を作るもの、と思っているけれど、こどもにとっては、並べたり、カチカチ音をたてたり、誰かが積んだものを壊したり・・・という、大人には想像もできない方法で、モノと出会い楽しんでいるんです。
それは「ちゃんと遊んでいない」のではなくて、「その子なりの楽しみ方を見つけている」ってことなんです。だから、大人が普通にイメージするような使い方ではなくても、その物を使って熱中している様子が見られたら大丈夫。安心してくださいね。
そして、指先の使い方が上手になったり、知っていることが増えているうちに、楽しみ方が変わってきます。その変化を楽しめるようになると、こどもの成長を実感できるかもしれません。
1歳で楽しめるおもちゃ①:動く楽しさを盛り上げるもの
1歳の子供は何が楽しいの?「ただ、ただ、歩く!」それだけなんです!
この頃こどもたちは、「ただ歩く」だけでも充分に楽しいあそび。「自分で自由なところに行ける」ことが、嬉しくて仕方がない時期です。だからよちよち歩きで部屋の中をぐるぐるぐるぐる動き回ったり、パパやママの間を行ったり来たりしたりしている時、こどもはわくわくしています。この時期に、動く楽しさを盛り上げるおもちゃがあると、自分の身体を使う楽しさがふくらみます。押して歩く手押し車や、追いかけて遊べるボール、車輪のついたおもちゃなどが楽しいですね。
1歳で楽しめるおもちゃ②:日常生活とつながっているもの
1歳の子供は何が楽しいの?「パパやママのまね」ホントにそれだけなんですよ!
また、身の回りのことに興味を持つようになるのもこの時期です。お茶を注ぐ、電話で話す、髪の毛をブラシでとかす、など、大人のすることをマネする時のこどもたちは、本当に得意気な表情をしています。
そんなこどもたちが喜ぶのは、日常生活のマネができるおもちゃ。例えば、ままごとや、電話機のおもちゃなどです。ただ、設定やストーリーのある「ままごと遊び」ができるのは、もう少し先。「ママとおんなじ」「パパみたいでしょ」・・・と、生活の1シーンをマネして満足そうです。
また、日常のシーンとして、お買い物ごっこも好きです。お気に入りアイテムは、カバン。紙袋やビニール袋・持ち手のついたバケツなど、中にモノを入れては、パパやママのところにお届けしたり、中のモノを入れたり出したり・・・という繰り返しをいつまでも楽しんでいます。
いかがでしたか?
1歳頃に選ぶおもちゃは、つみきやままごと、ボールなど、長く遊ぶ定番のおもちゃが多いです。定番だからこそ、遊び方はこどもの興味や時期によって違いますが、だからこそ、「大人が思う正しい使い方」ではなく、「自分のこどもが楽しんで使っているか」という意識を持って、おもちゃを選んで頂けたら、と思います。
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しみずみえ

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