おもちゃの企画開発などをしてきた者として、今まで0から2歳児のために、本当にいいおもちゃを紹介してきましたが、今回は3歳。
参考:2歳の場合 2歳の子供のために本当にいいおもちゃの選び方
多くのお子さんにとって「3歳」は、人との関わり方が変わる時期です。
幼稚園に通うお子さんにとっては、自分ひとりでの社会生活がスタートします。保育園に通うお子さんにとっても、3歳児クラスになると先生や友達との関わりが変わり、こども同士での関わりが増えてきます。
また、周りのお友達の様子を見て真似をしたくなるのもこの時期です。
いつも自分を守ってくれる大人がいるのではなく、自分ひとりでお友達と関わる3歳。この時期のおもちゃ選びのポイントをお伝えします。
3歳のこどもにとってのおもちゃって?
玩具メーカーで企画開発の仕事をしていた時、対象年齢が3歳未満と以上とでは、開発者としての向き合い方も変わってくると感じていました。3歳未満までは、「その月齢のこどもが一般的に好きなこと」や「その月齢のこどもの発達」を意識していました。でも3歳以上になると、「電車の好きなこどもが楽しめるかどうか」「このキャラクターが好きなこどもが喜ぶかどうか」などと考えるようになりました。
つまり、「こども全般」ではなく、何に興味があるこどもか、どんな遊びが好きなこどもかなど、ターゲットを絞るようになってきたのです。
逆に言えば、3歳頃からのこどもにとって、おもちゃは「自分の好きなこと」を満たすものです。「発達に合っている」「評判がイイ」「みんなが使っている」という理由ではなく、お子さん自身が「好き」と思えるものを選ぶことが、ますます重要になります。
では、この時期、どんなものを「好き」になるのでしょう?
3歳で楽しめるおもちゃ①:組み合わせて形にする
0~2歳の頃は、「並べる」「こわす」ことが多かったつみき。この頃になると、何か形のあるものを作ろうとするように、遊び方が変わってきます。
実際のものをイメージして形を作ろうとするようになると、つみきだけではなく、かっちりはまるブロックを使うことも楽しいですね。飛行機や車などを作った時には、動かしても壊れないのは嬉しいものです。
また、「ブロック」と言っても、色々なハメ方や大きさ、質感があります。幼稚園や保育園と同じものを家でも使いたいと思うタイプのお子さんもいますので、相談しながら選ぶといいです。
3歳で楽しめるおもちゃ②:細かい作業を楽しむ
指先が器用になって、だんだん細かな作業ができ、好きになるのもこの頃。「折り紙」や「はさみ」もこどもにとっては大切なおもちゃ。色々な制作も楽しめるといいですね。
市販のおもちゃでも、立体的な型はめパズルや、大きめのビーズ、ひも通しなどの細かい作業があるものも楽しめると思います。
3歳で楽しめるおもちゃ③:人と人とをつなぐ!
なかでも一番大切にしたいのは、「誰かと一緒に遊ぶ」ことを意識したおもちゃ。
お友達との時間が増え、一緒に遊ぶことが、だんだん上手になり楽しくなってくる時に、おもちゃは友達と自分とをつないでくれる有難い道具にもなります。
おままごと遊びや、お人形ごっこなどは、お話しながら遊びが進んでいきます。また、パーツを積む・カードを並べる・磁石などを使った魚釣りなど、ルールが単純なゲームも相手を意識しながら遊べるおもちゃです。
いかがでしたか?
お友達と関わる時間がぐっと増える3歳の頃。遊び方が決まったおもちゃではなく、こどもができることや興味に合わせて自分で遊びを作れるようなおもちゃが、こどもの成長をそっとサポートしてくれます。
お父さんお母さんと離れたからこそ成長する我が子の成長を頼もしく思える、そんなひと時になればすてきですね。
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しみずみえ

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