こどもは、年齢に合ったおもちゃ選びで随分と成長します。季節は、もうすぐクリスマス!全国のサンタさん、是非参考にクリスマスプレゼントを選んでくださいね!!
今回は4歳のおもちゃ選びについてです。
4歳頃のこどもは、集団生活にも慣れてきて次第に「自分」を意識し始めます。他のお友達と一緒に過ごすうちに、例えば、好きな遊びやクレヨンで選ぶ色、背の高さや力の強さなどが、1人1人違うことに気づき、他者の中の「自分」ということを感じるようになるのです。
そんなこどもは、憧れの気持ちも感じるようになります。○○くんみたいに走るのが速くなりたい、強くてかっこいいヒーローや、かわいいお姫様になりたい・・・そんな憧れの気持ちが反映されるのも、この時期に見られる遊びの1つ。
そんな4歳のこどものための、おもちゃ選びのポイントをお伝えします。
目次
4歳のこどもにとってのおもちゃって?
こどもたちの遊びは、発達に合わせて形を変えていきます。小さいうちは、同じおもちゃを使っていても、それぞれ別に遊んでいるだけで、お互いの遊びが交わらないこともありますが、4歳くらいになると、役割を決めて一緒に遊ぶことができるようになります。(発達心理学では、並行遊びから、「連合遊び・協同遊びへの変化」という風に呼んでいます。)
それまでの「ただ一緒に遊ぶ」というお友達との関わりからもう1歩深めて、「お友達と一緒だと、もっと楽しい」と感じられるのがこの時期。1人よりも複数で遊んだ方が楽しいおもちゃや、友達と教えたり教えられたりという関係が期待できるおもちゃなどが、この時期の遊びを拡げます。では、どんなおもちゃがあるか見てみましょう!
4歳で楽しめるおもちゃ①:ルールのあるゲーム
3歳の時には、「人と人とをつなぐおもちゃ」として、簡単なルールのあるものをおススメしました。
参考:3歳の場合 3歳の子供のために本当にいいおもちゃの選び方
4歳くらいになると、ルールの中で遊ぶことがいよいよ楽しくなってきます。
トランプやボードゲーム、色々なタイプのすごろくなど、1人では遊べないおもちゃを、誰かと一緒に楽しむことが嬉しくなります。勝ち負けが決まるため、悔しい想いをしたり、ちょっとしたトラブルが起こることもありますが、自分の感情やお友達との関わりも、遊びの中から学んでいきます。
4歳で楽しめるおもちゃ②:何かに「なりきる」
この時期のこどもたちが意識する憧れの気持ち。この憧れを叶える遊びと言えば、何かに「なりきる」ことです。大好きなヒーローやお姫様になりきるための、衣装や小物。将来なりたいケーキ屋さんや電車の運転手を思い浮かべながら遊べる、お仕事遊びセット。そして、日常の中で「ちょっとやってみたいなぁ」と思う、レジ打ちや診察ができる道具。
そんなこどもたちの憧れを実現するためのおもちゃが、この時期のこどもたちは大好きです。
ただし、何かに「なりきる」ために、全ての道具を揃えなくても大丈夫。1つか2つの象徴的なアイテムは、夢の世界へとこどもを誘ってくれる魔法を持っています。それ以外の「なりきる」ために必要な道具は、こどもたちが持つ「見立てるチカラ」で、身近なものを活用できるはずです。
見立てるチカラは、遊びを拡げる時には欠かせないチカラ。そして、想像や工夫にもつながる素敵なもの。だから、このチカラを育てるためにも、新たに選ぶおもちゃは多すぎないことを、お勧めします。
友だち同士でも、見立てることを楽しみながら一緒に遊ぶので、4歳にはいろいろな可能性を伸ばしてくれるおもちゃですね!
4歳で楽しめるおもちゃ③:少し難しいことにチャレンジできる
最後にもう1つ紹介したいのが、少し難しいことにチャレンジできるおもちゃです。
4歳は、けん玉やあやとり、自転車やスクーター、縄跳びなど、できるようになるまで何度も練習が必要な遊びにも、挑戦できるようになります。自分の思うようにできないと、すぐにイヤになっていた2歳くらいから比べると、随分成長を感じますね。
もう少し大きくなると、先のことを予想できるようになるのですが、4歳頃のチャレンジを支えている気持ちは一途な「憧れ」であることが多いのです。
つまり、年長組の○○ちゃんみたいにできるようになりたい、○○先生みたいにできるようになりたい、という一心なんです。友達同士で教え合う姿も見られます。1人で取り組むように見える「ちょっと難しいこと」も、4歳さんにとっては憧れを実現するための、人を意識した遊びなのかもしれませんね。
いかがでしたか?
自分の世界がどんどん確立されている4歳の頃。こども自身が持っているチカラを引き出せるおもちゃを選ぶことができれば、「その子らしさ」をどんどん発揮して、遊びが拡がっていきます。
お兄ちゃんやお姉ちゃん、自分だけのヒーローなど、こどもたち自身が目指す何かを、楽しみながら大切にできるように、おもちゃでサポートできるといいですね。
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しみずみえ

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