デジコロの面白さって実際に触って体験しないとわからないー経営者インタビュー「株式会社デジコロ」


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デジタルとアナログが融合された新しい知育玩具の「デジコロ」
今回は、株式会社デジコロ代表の及川裕見子さんに、その誕生の経緯や現時点で抱える課題などを伺いました。

デジコロ誕生のきっかけ

―先日、開催されたおもちゃショー(2022年6月16~17日開催)、ご苦労さまでした。来場者の反応はいかがでしたか?

「実際に、デジコロを触ってもらえると、反応はいいですよ。
特別支援学級の方が何か良いものがないかと来場されていて、とても喜んでいましたのが、印象的でした」

 

―そうですね。やっぱり、デジコロはiPadの上で転がさないと、面白さはわからないですよね。今回は、この世界初のデジタルとアナログの融合玩具、「デジコロ」が、どうやって生まれたのか、そして、これから、どのように進んでいくのかをうかがいたいと思います。

まず、もともと、及川さんは、どのような仕事をされていたんですか?


「私と主人は、B2Engineという広告企画制作会社をやっていて、コマーシャルだけじゃなく、イベントを企画したり、表参道に建物作ったり、ずっと面白いことを仕掛けてきたんです。主人が代表で、とにかく彼のアイデアとか企画力がスゴいんですよね。
例えば、3年前に,鳴門市に新設されるスケートボードパークの壁面デザインの仕事があったんですけど、最初に話を聞いたときに、『こんなの1回来たら、もう来ませんよ。これだけ大きな敷地があるんだから、駐車場含めた大きなパークにしましょうよ』って主人が言って、次のプレゼンの時には、模型も作っていったんです。

やはり、鳴門は渦が有名なので、来場者が回遊するように設計してプレゼンしたら、すごく感心されて『もう、好きにやってください!』って、言われたんですよ。それからは、全体のデザインから、『うずパーク』っていうネーミング、ロゴデザイン、ウェブサイトまで全部やって、オープニングイベントには、その後、東京オリンピックで金メダルをとった堀米くんを呼んで3年間で15万人の方が来るような大人気のパークになったんですよ。このように企画から全体をプロデュースするというのが、スゴいところなんですよね。

他にも、セイコーのGALANTEというブランドの企画から、商品開発も行ってきたんですよ。
そのようにクライアントの仕事を数多くやってきたんですが、自社商品として初めてデジコロを作ることになったんです。」

 

―なるほど、ご主人のアイデア、企画力を活かして様々なものを生み出してきたんですね。それが、どういうきっかけで、自社商品となるデジコロを制作することになったんですか?

「iPadって、触ってあそべるじゃないですか?レストランなんかに行くと、子どもがiPadをずーっと見てるでしょ。指一本だけ使ってずーっと見てますよね。それを見て、指一本ってどうなんだろう。もっと可能性があるのに。。。。。このままじゃヤバいなって思ったんですよ。
iPadって、とても可能性があるじゃないですか。そのipadの可能性を引き出せる、「見る」「聞く」「触る」をミックスしたおもちゃができないかな、って思ったんですよね。」

―誰もが目にしているiPadを使った子どものYoutube視聴ですが、それを見て「ヤヴァい」と思って、新しい製品を作ろうという感性が素晴らしいですよね

 

球体であるデジコロの難しさ

「ただ、最初から、今の形になったのではなくて、最初は、握ったり、触ったりできる積み木をiPad上で遊べないかと思ったんですよ。指先の動きって脳の活性化にもつながるので、小さい子どもには、とっても大事なことですよね。

その考え方は、今も変わらないのですが、最初は三角形や四角いカードを組み合わせて遊ぶようなものを創っていたんですね。ただ、それじゃ指の代わりにしかならなくって、もっと指の動きに反応できるものがいいんじゃないかと思い、カタチとして、球にいきついたんです。球というのは、もうカタチとして完成されているんですよね」

 

「そこにプラスチックの素材とipadに反応するゴムをつけたんですが、なかなか反応させることができなかったんですよー。
これは、iPad上で動かすと、角度によって3点が触れたり、4点が触れたりするんですが、必ず、どこかが触れていないといけないんですよ。そうじゃないと、アプリでの遊び方に制限ができちゃうので。
最適な突起物の数、球体の大きさなどを変えながらプロトタイプは20個くらい作りましたよ。なかなかうまく反応しなかったこともあって、いろんな素材を試して今のカタチになるまで5年くらいかかりました。」

 

―これまでに、多くの試行錯誤があったんですね。その甲斐あって、ようやく販売にいたったというわけですね。

「えぇ、でも、2019年にもオモチャショーにでたり、ドイツの世界一のおもちゃ博 『シュピールヴァーレンメッセ』に出展したり、iPad上で遊べる商品なので、アップルストアでも販売したくてアップルに商談にも行ったりしたんですよ。とても評判も良くて、『これは売れるよ!』って言ってもらえましたが、当時は、まだアプリの数も少なく販売にはいたらなかったのですが、いつかアップルストアにも並べたいですね」

 

デジコロを活かすアプリへのこだわり

―なるほど。そのような経験があって、アプリも充実させてきたんですね。

「今、10個のアプリをリリースしていますが、これをもっと、もっと増やしていきたいですね」

 

―ほんとに面白いというか、ついつい、子どもが集中状態になってしまうアプリが多いですよね。

「ありがとうございます。最初に作ったのは『たっち色』という塗り絵アプリ」

 

DIGICORO たっち色 from B2ENGINE on Vimeo.

―これ、色が弾ける感じと音がいいですよね。

「このアプリは、技術的にはそれほど難しくないんですよ。大切なのは音。これがめちゃくちゃ楽しいんですよ。子供たちが遊んでいるのをみていると、みんな白い部分を埋めようとして夢中になっているんですよねー」

 

―これは大人でもハマりそう

「『みちっぽ』は『デジタルえほんアワード2020』で入選したんですけど、子どもたちは、自分の頭の中でストーリーを勝手に考えていけるんですよね。だから、子供たちは延々とやっているんですよ。
他にも、アプリ開発のアイデアはいろいろあるんですよ。
英語を学べるアプリも考えているんですが、今、開発は「K」で止まっているんです(笑)
最初は、感覚的に遊べる、五感を刺激するようなサービスとして「デジコロ」を世に出したかったんですね。知育ではなく。

ただ、英語アプリはお母さんがすごく喜んでくれたんです。このような知育系は第二フェイズにしようと思っています。くるくるタイムも知育系ですが、この大きさで見ることってないので、五感を刺激するでしょ」

 

―親御さんが喜んでくれるってお話がありましたが、他にも、購入されたパパやママの声として、どんなお言葉をいただいてますか?

「iPadを渡してしまって、お子さんが、YouTubeを見ることに、罪悪感をどうしても持っちゃうようなんですが、『デジコロがあると、その罪悪感がなくなります』という声をいただきます」
―なるほど!それは面白いですね!Youtubeに負けないアプリをどんどん作ってくださいね。

これからのデジコロの転がり方は?

ーさて、現状の課題って何でしょう?

「デジコロの面白さって実際に触って体験しないとわからないんですよね。多くのデパートにもおいてもらったんですが、それだけじゃ面白さがわからない。実際に、アプリの上で転がして遊ばないと。触った人はみんな「何これ!!!!いくら??」って言ってくれるんですよね。だから認知をもっと上げたいんです。そこが一番の課題ですね。だけど、広告予算が、、、」

コロナの影響もあって、今はデパートなどでの販売よりも、Amazonとウェブサイト中心で販売していますが、他にもすぐに体験してもらえる場所も販路にしていきたいと思っています。実際に、学童や保育園などでも利用され始めていて、教育現場に直接売っていくという道も模索していきたいですね。そして、実際に手にしてほしいなって思ってます。
とにかく認知アップが課題ですね」

 

―実際に、使ってみて欲しいけど、現状はウェブ中心になっちゃっているってことですね。
手にできる場所が増えるといいですね。

「そうですねー。そう思う一方で、今度、USA AmazonにJAPAN Storeというページができて、そこに出店することになったんですよ。アメリカでは、元々売っていきたいと思っていたので、このチャンスを活かしたいですね」

 

―球型タッチペンとして世界各国で特許を取得しているそうですね。
「はい。球型のタッチペンとしてのデザイン特許は、日本だけでなくEU、USA、中国、韓国、香港、台湾は取っています。今、オーストラリアでも販売したいと言っている会社があり、オーストラリアでも申請検討中です」

 

―国内で認知アップを図りながら、海外でも展開し始めているんですね。
これは、商品力があるからこそ、できることですね。今後も、応援しています。頑張ってください。

 

現状の課題は、認知アップとアプリ開発予算を手に入れることだという及川さん。今後は、USA Amazonを皮切りにしたグローバル展開や学童などの教育現場での展開など新しい可能性も広がってきているようです。また、ご主人の入院経験から、リハビリ施設での可能性も模索しようとしているようです。
デジコロのようなデジタルとアナログを融合させたおもちゃって、世界でも似たようなものがないので、本当にこれからの展開が楽しみですね。
ご興味をもってくれた方は、デジコロのサイトから、ご購入ください。
デジコロHP: https://digicoro.co.jp/

 

 

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斎藤 哲

斎藤 哲

7歳の娘と4歳の息子をかかえる2児の父。 2000年にネット業界に入り、企業のウェブコミュニケーションを専門領域とする。近年はFacebookのマーケティングコンサルの実績も多い。子どもに関わる仕事をしたくて「すいっち」を立ち上げた。 著書 Facebookマーケティング 価値ある「いいね!」を集める心得と手法 http://www.grouprise.jp/