ソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」で子育て世代から熱視線を集めているアイテムがあります。それは、仕上げ磨きを嫌がる子どものために開発された、ブラシを歯に当てると音楽が聞こえてくるという不思議な歯ブラシ「Possi」
京セラとライオンという違うジャンルの企業がその技術を結集して共同開発したこちらは、小さなブラシヘッドの中に圧電セラミック素子が内蔵されていて、骨伝導という仕組みで、ブラシが歯に当たってちゃんと歯磨きしている間だけ子どもには音楽が聞こえるので、仕上げ磨きを楽しんでできるというものです。
保護者たちも絶賛!
小さい子の仕上げ磨きは嫌がってしまうことが多くて苦労しているパパやママがたくさんいると思いますが、どれほど効果があるのでしょうか?福岡市にある「西新ぶんか保育園」で保護者の皆さんや保育士さんにプロトタイプを試してもらいました。
■みなとちゃん(2歳)
「歯磨きは時々嫌がります。そういうときは『虫さんがいるよーやっつけよう!』と言って、なかば無理やりやってますね。パパがやった時にすごく痛かったことがあったみたいで、それ以来はママがいいと言われますが、なかなかうまくやらせてもらえなくて・・・」
そう語るママ。早速、みなとちゃんにも試してもらいましょう!
はじめこそ嫌がっていましたが、少し体験したら、落ち着いてきました。楽しい音楽が聞こえたかな?
「いつもより全然素直にやらせてくれました!助かります!」
ママも笑顔です。
ちなみにこの面白い形の持ち手は力が入りすぎないように工夫されているんです。
■なぎさちゃん(1歳)
「自分で磨くのはやってくれるんですけど、仕上げ磨きをしようとするとめちゃくちゃ嫌がります。もう毎日ギャン泣き(苦笑)なかなかさせてもらえないので、だいたい抑えつけたり、羽交い絞めみたいな状況でやるのですが、こっちも力が入っちゃって血が出ちゃうこともあります」
ママ、本当に悩んでいますね・・・ちゃんとやらせてもらえるといいんですけど。
聞いた話が嘘のような無抵抗ぶり(笑)一曲終わるまでしっかりと仕上げをさせてくれました。
「全然おとなしくてびっくりです。こんなに変わるとは・・・。これは感動しました」
心から喜んでくれて本当に良かったです!
ちなみになぎさちゃんのママからは後日こんな連絡がきました。
「Possiを一度体験してから、歯磨きへの抵抗が少なくなったみたいで、やめると、もっともっとって言うようになりました」
なんと!歯磨きのイメージが変わったようです!
「歯を磨くよ!」と言わなくてもいい!保育士さんにとってもありがたい存在
ママたちの反応は上々のご様子。では、日々たくさんの子どもたちの仕上げ磨きをしている保育士さんはどうでしょうか?ご自身も1歳の娘を持つママさん保育士、平田美緒先生に試していただき、感想を聞きました。
「うちの保育園では歯磨き自体を嫌がる子は割と少ないのですが、苦労するのは歯磨きをするために洗面所まで呼ぶこと。みんな遊んでいる途中で呼ばれるからなかなか来てくれないのです。『歯磨きするからこっち来てー』としか言えませんから。
でも、これがあると『今日はどの曲にする?』とか、もう歯磨きをする前提で話せるので呼びやすくなります。それと年齢に応じて、または子どもによって好きな音楽も違うのでそれを選べることもうれしいです。あ、電車が好きな子だったら電車の音でもいいですよね」
曲が内蔵されているわけでなくスマホなどにつなぐだけなのでお気に入りの音楽を選んだり、テレビからの音を繋いだり、幅広く色んな音源を選べることも好評のようです。
ママの笑顔を願うパパの思いから生まれた
使ったママたちから軒並み笑顔がこぼれたPossi。その開発の背景にはまさにその“ママの笑顔”を願うパパの思いがありました。
3人の娘を持つ京セラの稲垣智裕さんは、3歳の次女の仕上げ磨きが苦手であることに頭を悩ませていたといいます。
「とにかく妻のストレスがすごく溜まっていて、機嫌が悪かったんです。僕としてはそういう姿を見ていられず、どうにかしたい、という思いが今回のプロジェクトに取り組むきっかけでした。仕上げ磨き自体はそれほど長い時間のことではないんですけど、毎日繰り返す。だから、それを嫌がられると妻のストレスがどんどん積み重なっていきます。一方で、子どもの方は、歯磨きができないから甘いものやジュースを飲ませてもらえないからストレスがたまります。
で、子どものストレスがたまった状況だから仕上げ磨きもさらにうまくいかない、そして妻のストレスが増す。もう歯磨き一つで家の中でストレスが増幅するような負のスパイラルになるわけです。
でも、反対に考えていくと、この全てが仕上げ磨きからはじまっているのだから、ここを解決したら全部変わっていく、妻に笑顔が戻ると思って、このプロジェクトを立ち上げました。」
そんな中、偶然この話を聞きつけたライオンの萩森敬一さんもまた仕上げ磨きに悩むパパでした。
「イヤイヤ期の時は本当に大変でした。最初にこの音楽が聞こえる歯ブラシのアイデアを聞いた時、もう直感的にこれはいける!何より自分が欲しい!と思いました。特に自分が所属するイノベーションラボは新しいものを作り出す部所だし、これはやるしかない、と思って強引に参画を決めまして、歯ブラシにはライオンの技術を詰め込みました」
奇しくも“仕上げ磨きへの苦労”という共通の経験をしたパパたちが共鳴しあい、持っている技術やノウハウを結集させて作ったのがPossi。開発者の稲垣さんがこのアイテムを通して実現したいこととはどんなことでしょうか?
「妻を笑顔にするために子どもの仕上げ磨きをスムーズにするってお金では解決できないことですよね。それをテクノロジーでなんとかしたいと思いました。だから、今回は“音楽を聞きながら歯磨きができる歯ブラシ”という“モノ”ではなく“みんなが笑顔で楽しくて幸せ”という“コト”を作っているのです。そういう思いにたくさんの人が共感してくれたらいいなと思います」
家族の笑顔を支えるために尽力するパパの姿!
本当にあっぱれです!
クラウドファンディングは9月3日まで!
Possiに興味がわいた方はこちらからチェックしてみてください!
https://first-flight.sony.com/pj/possi
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杉山ジョージ

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