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疲れたママをいきいきとさせてくれる託児サービス付きコワーキングスペース「マフィス馬事公苑」(後編)

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馬事公苑がすぐ目の前にあるマフィス馬事公苑

前回のレポートでは、マフィスそのものについて詳しく紹介いたしました。今回は、育児をしていく上で欠かせないパパのサポートや今後の展開について聞いてみました。

目次

  • 1 ママが復職する上でパパに意識して欲しいことは
  • 2 仕事と子育てを両立させていくために
  • 3 これからのマフィス

ママが復職する上でパパに意識して欲しいことは

マフィスというのは、ママアシストオフィスの略なんですけど、パパにも使ってもらいたいんですよ。育児って女性だけでは完結しないし、ママが楽になるためにはパパにも頑張ってもらいたいんですよね

と話していただいた高田さん。

では、このような働くママのパートナーのパパには、どのようなサポートを期待すればいいのでしょうか?という質問をしたところ、結構、「う~~ん、難しいですね~」と言いながら答えをひねり出してもらいました。

本当にママは疲れているんですよ。職場にも、保育園の先生にも、子どもにも、夫にも、あっちこっちに気を遣っていると思います。そういう状態をパパは、どこまで理解なさっているでしょう。パパの頭の中では、ママが無理しているのは理解していても「何とかなっているから大丈夫でしょ」って思っているのかもしれない。でも、「何とかなっている状況」をどのようにして作りだしているのかを理解してほしいし、ものすごく努力しているということをくみとって欲しいんじゃないかなぁ。だから、日々、コミュニケーションをとって、ママの気持ちを間違わずにくみとってくれることが大切ですよね。

あと、うちの場合、保育園のママ友、パパ友のネットワークがすごく濃いんですよ。最初は園のイベント後にランチに行く、程度から始まりましたが、その中で、自然とパパ同士のネットワークが出来上がって、一緒にキャンプに行ったりスキーに行ったり色々とイベントを考えてくれます。

このようなネットワークがあると、子どもたちが、他のパパママたちにも育てられているっていう感覚もでてくるようになるんですよね。なんか自然発生的に見守っている関係性ができているんですよ。ママ同士だけでなくパパも含めたコミュニティができることで、みんなの話し合いにも深みが出てきます

パパ友を欲しがっているパパは結構多いようです。このようなネットワークができるとパパも積極的に育児に参加するようにもなるしパートナ―との関係性も良くなってきて、ママの育児負担も軽減できているのではないでしょうか。

仕事と子育てを両立させていくために

2児のママの顔と起業家としての顔を持つ高田さんの一日について聞いてみました。

【ある日のスケジュール】

6:00起床
7:15 朝食
7:45 上の子が小学校へ
8:00過ぎ 下の子を保育園に連れて行き、そのまま出社
9:30 マフィス到着
事務仕事をしたり取材などを受けたりしています
(普段は外出をして打合せすることも多く、社内にいるのも午前か午後だけの方が多い)
16:00~17:00 上の子の習い事に付き添い(パソコンを開きながら)
18:30~19:00夕食
夕食後 メールチェックしながら、子どもには宿題などをさせる
20:00すぎ お風呂
21:00 子どもたちを寝かしつける

寝かしつけた後に仕事をすることも。忙しいときは、マンションの中のスタディルームで1,2時間することもあります(24時前まで)


 

子育てと仕事の両立していく上で、大切なのはやはり会話だと思います。今、子どもたちが何をしてほしいと思っているのかを大切にしています。子どもが問題行動を起こす時って、必ずこっちに何らかの理由があります。彼らが発信するメッセージをちゃんと受け取って、彼らが見ているものを一緒に見る、理解するように心がけています。

両立しようとしている人にとって、一番の問題は「時間が限られている」ということ。限られた時間の中に、子ども達にさせなければならないルーティーンをはめ込んで、つい指示出しばっかりになってしまう。そして思い通りにならない彼らにイライラする。これが良くない。回り道だと思っても彼らにルーティーンを決めさせて自分たちで行動させる。こういうことを意識すると、結構、色んな物事がスムーズに進んでいくような気がするんですよね。

今って、親がいなくても子育てをアウトソースできるサービスが充実してきていますが、ここに子どもの目線がないことがとても気になります。そのようなサービスを切り貼りしながら間に合わせるような育児ではいけないと思うんです。子どもたちが何をして欲しいかということを見つめ、人格を形成するこの大事な時期に、彼らを一人の人間として主張を理解することが一番大切だと思います。

マフィス馬事公苑の託児ルーム

今までなかった時間を生み出すことで、その時間をいかに豊かな「育児の時間」とできるかは、その人次第。高田さんは、自ら作った時間を通して、育児に関して「こたえのようなもの」を見つけ出したのかもしれません。

これからのマフィス

このような場所が、もっともっと増え、利用者が多くなることが、これからの社会に求められていることだと思う筆者にとって、今後のマフィスの展開は非常に興味があるところなので、うかがってみました

今後のマフィスの展開については、3つあります。

ここは今までになかった場所。子どものまわりに、ママがいて、先生がいて、友達がいるという場所なので、保育園とは違う影響を子どもに与えていると思ってます。

お母さんがそばにいるので、一日の中で出会いと別れが数多くあるんですね。でも、それって、子どもにはそれなりにストレスだと思います。ただ、その環境をプラスに働くようにしなければいけないとも思ってます。そこで、今、オリジナルの保育プログラムを東京学芸大学子ども未来研究所と一緒に作ろうとしています。まだ、調査段階なんですけど、早く創り上げたいですね。

2つ目は、テレワークの啓蒙活動です。これだけIT技術が進んでいるので、もっとテレワークも可能だと思うんだけど、オペレーションが難しいと考えている企業が多いので、その啓蒙活動をしていきたいです。テレワークとは汎用的な業務を切り出すのではなく、これまで無駄の多かったワークスタイルそのものを見直すいいチャンスであるということを企業に啓蒙し、ママ社員をもっと活用してもらいたいなぁって思ってます。

最後に、もう少しエリア展開していきたいですね。特に、テレワークの場として企業に売り込んでいくようにするには、ここ1ヶ所だけでは苦しい。ただ、上手くまわしていくには時間もかかるので、キャッシュ面で私が何か所も一気に立ち上げるのは厳しいと思ってます。ただ、ハードは別の方に作っていただき、運営を受託する形で増やしていくというのも考えていきたいですね。あと、将来的にはフランチャイズというのも考えていますけど、もう少し体制やマニュアルなどを整備した後ですかね。

 

約1時間半のインタビュー中、ずっと笑顔で真剣に答えていただいた高田さん。マフィスのことだけでなく、ママと取り巻く環境についても語っていただきました。

今後、女性の社会進出が進んでいく上で、家庭と仕事の両立という問題がママにはのしかかってきます。そのような中で、「マフィス」のような空間の存在は非常に重要になってくるでしょう。今後の展開が非常に楽しみですね。

 

「マフィス馬事公苑」https://www.maffice.com/

本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。

2015年10月27日 斎藤 哲 はたらく はたらき方, コワーキングスペース

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斎藤 哲

斎藤 哲

代表取締役 : 株式会社グループライズ
7歳の娘と4歳の息子をかかえる2児の父。 2000年にネット業界に入り、企業のウェブコミュニケーションを専門領域とする。近年はFacebookのマーケティングコンサルの実績も多い。子どもに関わる仕事をしたくて「すいっち」を立ち上げた。 著書 Facebookマーケティング 価値ある「いいね!」を集める心得と手法 http://www.grouprise.jp/
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